60代も半ばを迎えた。ここ2,3年これまでのサイクリングを見直す時期かなと思っていた。そこに佐々木俊尚さんが「フラット登山」という本を出版された。この本を読んで、登山をサイクリングに置き換えると、これこそがこれから自分が目指すべきサイクリングのスタイルだな、といたく感心した。
いつもソロサイクリングで別に人と競っているわけじゃないのに、「距離が足りない」とか、「あまり上ってないな」とか、「ペダルを回してるつもりなのに遅いな」と走った距離、獲得標高、平均速度に妙にこだわっていた。そして「もう少し先まで走ろう」「あのピークまで休まず上ろう」「追い風だ、もっとスピードを上げよう」と思いながらサイクリングしていた。これがサイクリングの満足度を下げていたんじゃないかな。楽しく走ればいいのに、現状維持を目標に勝手に過去の自分と今の自分を比較していた。そのため年々サイクリングを終えると疲れた記憶が強く残り、「しんどかったけど走れてよかった」と自分を無理やり納得させていた。
もうやめよう。「とにかく気軽に、気持ちよく、楽しくサイクリングする、それで十分じゃないか」「サイクリングを難しく考えない、気軽にふらっとサイクリングを楽しもう」「走った距離、上った高さ、速さを求めない。サイクリングの楽しさは、自分の好きな自転車で、好きなコースを、気ままに走ること」がこれからの自分のサイクリングポリシーだ。
お花見サイクリングの最中にこんなことを考えながら走っていた。脚は疲れたけどがんばらなかった。サイクリングはやっぱり楽しい、あらあためてそう思った。