島根の道を走ります 

島根と鳥取メインに走るおじさんのサイクリング記 輪行大好き

行き止まりの港 2020/05/24

「行き止まりの港」と勝手に言ってる港がある。「行き止まりの港」に行く道は一本しかなく、その港からは海岸線沿いに道がなく、隣りの港に行くには来た道を戻るしかない港である。美保関の「行き止まりの港」に行ってみた。

東松江から八束町大根島)を経て国道431号、県道2号で美保関に向かう。

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三保湾から望む大山
五本松海岸を左折して細い道を上る。これが容赦ない上りだ、短いが一気に100m近く上るので勾配がきつい。上りの途中に分岐があり右に下ると才港だ。

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才港と軽尾の分岐 下り勾配の感じがわかる

才港、手前が才浦集落で思ったより民家が多い。道端でおばあちゃんたちが井戸端会議中。才港の堤防から見る日本海は穏やか、初夏の日本海は本当に美しい。

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才港の堤防から見る日本海
港で小さい男の子とお母さんが遊んでいた。男の子が自転車に興味があるというのでLEVELの説明する。これが変速機、これが水の入ったボトル、これは工具ボトル、これは空気入れ云々。小さい子におじさんは嬉々として説明する。

下ってきた道を分岐まで上り返し、さらに上って七類との分岐を右に下ると軽尾港、カルビと読む。

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軽尾への分岐 
集落には民宿が何件かあるみたいだけど営業しているのだろうか。堤防に囲まれた港は穏やかで堤防越しに日本海が見える。

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軽尾港

またまた下った道を上り返して分岐から七類に向かう。この道は新しくできた林道で雲津港に行く県道181号につながる。雲津港も堤防に囲まれた穏やかな港だ。

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雲津港

県道181号を林道まで戻って西に向かう。島根半島の尾根を走る林道からは日本海が望める。

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林道から望む日本海
アップダウンを繰り返して諸喰港、林道に戻ってさらに進むと法田港。法田港からは海岸線沿いに林道が七類までつながっているので法田港は「行き止まりの港」ではない。

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諸喰港 もろくいと読む

才港、軽尾港、雲津港、諸喰港の「行き止まりの港」は堤防に囲まれてるのはちょっと残念だけど、ここから先へは船でしか行けないという行き止まり感がいい。砂浜がないので海水浴には不向きだけど磯遊びは楽しいだろうな。七類からは国道485号で来たコース戻る。本日95kなり。

「行き止まりの港」には行くぞと決めないとなかなか行けない。いったところで名所があるわけじゃなく、お店もなく、堤防に囲まれた港があるだけだけどあまり人が行かないところに行くのもサイクリングの楽しみだ。今日は緊急事態宣言が解除され好天に恵まれた。中海にも日本海にもそこかしこに釣り人が、そしてたくさんのサイクリストとすれ違った。なんか1年分のサイクリストとすれ違った感じがする、みんなサイクリングしたかったんだ。